
無意識の「分別」が作り出す心の苦しみ
私たちは普段、身の回りの様々な出来事を
「善・悪」「正・誤」「優・劣」と
分別して生活しています。
「健康は良いことで、病気は悪いこと」
「裕福なことは優れていて、
貧乏は良くないこと」など
そしてそんな二元論的な分別が
実は自分の中に様々な「基準」を
作っていると思うんです。
何かを見聞きしたり経験するたび
その「基準」に照らしあわせて
一喜一憂します。
基準に合うものは
ポジティブに感じ、求め、握りしめます。
基準に合わないものは
ネガティブに感じ、否定し、排除します。
そしてこの「比較の天秤」の
揺れや傾きに合わせて
私たちの「感情の天秤」は
揺れ傾きます。
こういった理想と現実のギャップが
葛藤を生み、
渇愛を生み、
苦しみを生み出している。
そんな視点を提案したいと思います。
調和を取り戻す指針「陰陽統合」
その感情の天秤の揺れや傾きを整え
安定したバランスを取り戻すための
信頼できる指針の1つとなり得るのが
『陰陽統合』という考え方なんです。
この『陰陽統合』の捉え方を
潜在意識に染み込ませていくことが
内的な葛藤や苦しみを溶かしていくための
実践的で実用的な「心の技術」に
なるかもしれません。
陰と陽の統合とは
当研究所で扱う「陰陽統合」とは
「陰と陽」という東洋思想に基づき
二元的でアンバランスな陰と陽の
各々のエネルギーの相対的な要素を
丁寧に、徹底的にバランスさせ
一つに統合・変容する ことで
本来そこにある安定・調和を取り戻し
極性のない「純粋なエネルギー」に
変容させることや、そのプロセスを指します。
でもこれはあくまでも
陰陽統合という歴史ある思想の
1つの解釈に過ぎません。
楽しみながら読んでいただけたら嬉しいです。
感情のバランスを整え「中道」の境地へ
当研究所のセッションでは
ディマティーニ・メソッドと呼ばれる
認知のバランスを整える質問集を使い
➕や➖に偏ったアンバランスな感情
(ポジティブな感情やネガティブな感情)
を手がかりにして
偏った基準・モノサシを見つけ
その陰と陽のバランスを整えていく
という内的作業を行っていきます。
その陰と陽のバランスが完全に整った時
頭の中に『対消滅』が起こり
『愛と感謝』が満ち溢れます。
(『中道』の状態とも言えると思います)
まぶたの裏に強い光を感じる人もいます。
ディマティーニ・メソッドでは
この状態を「ブレイクスルー」と呼び
セッションでのゴールの一つとして
設定しています。
物理現象:『対消滅』と感情のメカニズム
少し専門的な話をすると『対消滅』とは
対になる➕粒子と➖粒子がぶつかり合うと
互いの性質を打ち消し合い
別の素粒子や光子エネルギーに変換される
という物理現象です。
例えば
➖電荷をもつ電子と
➕電荷を持つ陽電子が衝突すると
電子(➖) と陽電子(➕) が互いに打ち消しあい
各々のエネルギーの絶対値の和と等しい
エネルギーを持つ素粒子や光子になります。
そして
ポジティブな感情と
ネガティブな感情でも
この『対消滅』が起こるんです。
感情っていう心の産物と物理現象って
一見すると関係なさそうに見えます。
でも感情も
脳内や血液の中を駆け巡る神経伝達物質
例えばセロトニンとか、ドーパミンとか
ノルアドレナリンとかの脳内物質が
血中を駆け巡り引き起こす複雑な化学変化と
それらを処理する脳内の電気信号の働きです。
対になる
➕のエネルギーを持つポジティブな感情と
➖のエネルギーを持つネガティブな感情が
互いの性質(➕・➖)を打ち消し合うとき
心に『愛と感謝』が溢れます。
言い方を変えるなら
陰の感情と陽の感情が統合されると
陰も陽も共に消滅して光のような
純粋なエネルギーが生み出されます。
そして物理的な『対消滅』の場合と同様に
その対となる感情のエネルギーが強いほど
統合されたエネルギーの和は大きくなります。
そして感情を手がかりに
いわば「内的な」対消滅を引き起こすための
体系的で再現性のある方法が
ディマティーニ・メソッドと呼ばれる
認知バランスを整える質問集なんです。
二元的な幻想から「無条件の愛」への転換
ディマティーニ・メソッドでは
特定の対象に対して抱いている
アンバランスな感情の陰と陽の調和を
一連の精密な質問に答えていくことで
洗い出していく (または思い出していく)
というロジカルな作業を行います。
そして、感情のバランスを整えるための
一連の質問に答えていくことで
頭の中の「優劣」や「善悪」
「正しい・間違い」
「損得」や「貴賤」等々の
自分を縛っていた二元的な幻想が徐々に減少し
やがて消滅し、その結果、ありのままを
ありのままに受け入れた
『無条件の愛と感謝』を感じます。
ちょっと脱線すると
「無条件の愛と感謝」とは
~~ だから愛している
といった条件付きの愛や感謝ではなく
~~ であっても、
~~でなくても、
どうであっても、
無条件にありのままを愛しているし
感謝している、という状態です。
つまりこれが
➕や➖といった二元論的な「極性」のない
「純粋なエネルギー」です。
より実生活に即して言えば
自他のネガティブに感じる言動や特性が
多面的視野・長期的視点で見れば
自分や周囲にどんなメリットを与えているか
といった180度、発想の転換をするような
問いを投げかける、自分の内面に答えを
探していく作業、とも言えるかもしれません。
それは例えば
「正しい、間違っている」
「こうあるべき、べきじゃない」
といったような幻想から解放される
ということです。
また反対に
自他のポジティブに感じる言動や特性が持つ
デメリットにも目を逸らすことなく
勇気を持って意識を向ける
という作業も並行して行います。
これは例えば
「自分はあの人より劣っている」
「いい人でいなくてはいけない」
「失敗してはいけない」
といったような幻想から解放される
ということです。
誰かと比べることなく
『ありのまま』の世界と自分を
無条件に肯定できる
ということでもあります。
ポジティブ思考を超えた「ありのまま」の肯定
この陰陽統合のプロセスを
体系的なアプローチに
組み立て直したのが
ディマティーニ・メソッドで
その特徴の1つが
ポジティブ思考ではないということ。
自分の劣っている (ように見える) 部分にも
➕の要素があって
反対に優れている (ように見える) 部分にも
➖の要素がある。
それらは共にありのままで素晴らしく尊く
変える必要もなければ否定する必要もない。
そうすると
過去のあの出来事はどうしてそうだったのか
そうでなければならなかったのかが
腑に落ちて理解できるようになります。
いままでの人生の中の
点と点が線で繋がるような感覚を
感じられると思います。
二元性からの解放と統合への第一歩
「正しい・間違ってる」とか
「優れている・劣っている」というのは
輪っかである輪ゴムの一部を
わざわざ切り取って直線にし
そこに「右と左」を見い出しているような
ものではないでしょうか。
「あの大失敗」の体験の裏には
どんな学びや成長、出会いなどの
恩恵が隠されているのか。
「あの大成功」の体験の裏には
どんなチャレンジやリスクや
落とし穴が隠されているのか。
その陰と陽を見つめ
その両方に等しく意識の光を当てる。
それは「善・悪などの二元性からの解放」
とも言えると思います。
世界や自分を
『ありのまま』に愛するための「心の技術」。
まずは気軽に
自分への問いを投げかけることから
始めてみませんか?
「自己統合」への道のりは
そこから始まるんだと思います。
【この記事のポイント(要約)】
- 陰陽統合とは: ポジティブ(陽)とネガティブ(陰)という二項対立の視点を超え、心のバランスを「中道(非二元)」へ整えるプロセス。
- 感情の対消滅: 素粒子の対消滅と同様に、対立する感情エネルギーを質的・量的に同等に整えることで、二元的な幻想が消滅し「無条件の愛と感謝」のエネルギーに変わる。
- 実践アプローチ: ディマティーニ・メソッドの精密な質問手法を用い、ネガティブの恩恵(プラス)とポジティブの副作用(マイナス)を同時に見出すことで『対消滅』(内的調和)を起こす。
関連記事について
- 陰陽統合が引き起こす具体的なセラピー効果については、
[なぜあなたの陰陽を統合することが強力な癒しになるのか]のページで解説しています。 - 思考と感情の偏りに関しては、
[分離感と自動思考の相関関係]をご覧ください。 - 二元性からの解放については、
[アセンション(次元上昇)の本当の意味]で詳しく触れています。
今日は陰陽統合という東洋的哲学思想を、
ディマティーニ・メソッドという西洋的心理アプローチで読み解くという、
ある意味、思想的な陰陽統合を試みてみました。
あなたの「陰」と「陽」の感情バランスを整えてみませんか? 当研究所では、ディマティーニ・メソッドを活用したオンラインセッションを提供しています。自分一人では気づきにくいネガティブ・ポジティブの幻想を紐解き、ブレイクスルー体験をサポートします。

