
<<< 陰と陽の統合とは >>>
(陰陽道とか陰陽師とか色々ありますが) 本サイトで取り扱う「陰陽統合」とは、「陰と陽」という東洋思想に基づいた視点から、二元的でアンバランスな、陰と陽のそれぞれエネルギーの、相対する要素を合わせて1つにする (統合する) ことで、その本来の安定・調和・バランスを取り戻し、非二元的な純粋なエネルギーに変容させることや、そのプロセスを指します。
過去の「許せない出来事」にずっと心をかき乱されたり、他人と比べて焦ったり、嫉妬したり劣等感を感じたりして、自分を責めたりしていませんか?
もしそうならこの「陰と陽の統合」の考え方が、あなたの内的な葛藤や苦しみを溶かしていくための、実践的で実用的な「心の技術」になるかもしれません。
具体的には、アンバランスな感情を手がかりに、自分の中のポジティブやネガティブに偏った想念や固定観念を見つけ、その陰と陽のバランスを見つけていきます。
例えば、怒りというアンバランスな感情を手がかりに、自分の中のアンバランスに偏った想念や固定観念を見つけ、その想念や固定観念の陰と陽の両方の、質的・量的バランス見つけていきます。
その陰と陽のバランスが質的にも量的にも完全に整った時、仏教的にいうならば「中庸」の境地に至った時、頭の中に「対消滅」と同様の現象が起こり、心の中に光と愛と感謝が満ち溢れるような体験をします。
実際にまぶたの裏に強い光を感じる人もいます。
ちなみに『対消滅』とは、素粒子とその反粒子の対が合体して消滅し、他の素粒子や光子エネルギーに転化すること。
たとえばマイナス電荷をもつ電子と、プラス電荷を持つ陽電子が衝突すると、電子と陽電子が互いに打ち消しあい消滅して、各々のエネルギーの和と等しいエネルギーを持つ素粒子や光子に変換される、という物理現象です。
そしてこれとそっくり同じ現象が、ポジティブな感情とネガティブな感情でも起こるんです (ちなみにちょっと脱線すると、感情っていう心の産物と物理現象って、一見すると、関係なさそうに見えますよね。でも感情も、脳内や血液の中を駆け巡る神経伝達物質、例えばセロトニンとか、ドーパミンとかノルアドレナリンとかの、脳内物質が頭や血中を駆け巡り引き起こす複雑な化学変化と、それらを処理する脳内の電気信号の働きと捉えれば、対消滅という物理現象が脳内で発生することも、論理的には飛躍しすぎということはないと思います)。
つまり陰の感情と陽の感情が統合されると、陰も陽もともに消滅して、光のような純粋なエネルギーが生み出されます。
そして物理的な対消滅の場合と同様に、その対となる感情のエネルギーが強ければ強いほどその分、統合されたあとのエネルギーの和は大きくなります。
そして感情を手がかりに、いわば「内的な」対消滅を引き起こすための体系的な方法がディマティーニ・メソッド。
ディマティーニ・メソッドでは特定の対象に対して抱いている、アンバランスな感情の陰と陽の調和を、一連の精密な質問に答えていくことで洗い出していく (または思い出していく) 、というロジカルな作業を行います。
そして、感情のバランスを整えるための一連の質問に答えていくことで、頭の中の「正しい・間違い」、「優劣」や「善悪」、「損得」や「貴賤」等々の自分を縛っていた二元的な幻想が徐々に減少し、やがて消滅し、その結果、ありのままをありのままに受け入れた、無条件の愛と感謝を感じ始めるようになります (ちなみに、またちょっと脱線すると、「無条件の愛と感謝」とは、~~ なら愛している、~~ なら愛していない、といった条件付きの愛や感謝ではなく、~~ であっても、~~でなくても、どうであっても、無条件にありのままを愛している・感謝している、という意味です)。
より実生活に即して言えば、ネガティブに感じる相手や自分の行動や特性が、多面的視野・長期的視点で見れば自分にどんなメリットをもたらしているか、といった180度、発想の転換をするような問いを投げかける、自分の内面に答えを探していく作業、とも言えるかもしれません。
それは例えば「自分はあの人より劣っている」といったような、幻想から解放される、ということです。
誰かと比べることなく、ありのままの自分を肯定できる、ということでもあります。
ディマティーニ・メソッドの特徴の1つが、ポジティブ思考ではないということ。
自分の劣っている (ように見える) 部分にもプラスの要素があって、反対に優れている (ように見える) 部分にもマイナスの要素がある。
それらは共にありのままで素晴らしく尊く、変える必要もなければ否定する必要もないんです (そうすると過去のあの出来事はどうしてそうだったのか、そうでなければならなかったのかが腑に落ちて理解できるようになります。人生の点と点が線で繋がるような感覚を感じられると思います)。
「正しい・間違ってる」とか「優れている・劣っている」というのは、輪っかである輪ゴムの一部を切り取って直線にし、そこに「右と左」を見い出しているようなものではないでしょうか (「アセンション(次元上昇)の本当の意味」にてこのあたりを説明しています)。
「あの大失敗」の体験の裏には、どんな学びや成長、出会いなどの恩恵が隠されているのか。
反対に「あの大成功」の体験の裏には、どんなチャレンジや教訓や、落とし穴が隠されているのか。
その陰と陽を見つめ、その両方に等しく価値を見出す。
それは「二元性からの解放」とも言えると思います。
そこから「統合」への道のりは始まります。
(「陰と陽の統合」が「自己の内面の統合」につながる、ということについて
こちらの記事「なぜあなたの陰陽を統合することが強力な癒しになるのか」や
こちらの記事「分離感と自動思考の相関関係」で触れています)
今日は陰陽統合という東洋的哲学思想をディマティーニ・メソッドという、西洋的心理アプローチで読み解くという、ある意味、思想的な陰陽統合を試みてみました。
ちなみにこのブログでは、陰陽統合とか非二元とか、中庸とかについて、できるだけわかりやすく、理論的に例え話なんかも交えながら、同じような内容を何度も繰り返し説明しています。
よかったら他のページも覗いていってみてください。

