なぜあなたの陰陽を統合することが究極の癒しになるのか

 

カウンセリングとか心理療法とか自己啓発とか心理学とかヒーリングとかやってると、自己肯定感を高める、自分を愛する、という共通するテーマみたいなのがでてきます。私たちの多くが感じる承認欲求や所属欲求や親和欲求、あるいは成長欲求や自己実現欲求なんかも、その根底には「自己肯定感を高めたい」という想いがあるんじゃないでしょうか。

たとえば「誰かに認められたい」とか「すごいって言われたい」と思うのは、他人に認められることで自分の価値を再確認してもっと自分で自分自身のことを認めて肯定的に感じたいから、ではないでしょうか。より良い自分になりたいと思うのも、それによって自分の存在価値を高めて自分で自分自身のことをより愛せるようになりたいから、じゃないでしょうか。

そして、そしてその原因となっているのは分離感とかってやつだと思うんです。あるいは自分の中での矛盾した感覚、分裂した感覚、あるいは非統合感(統合されてない感じ)。

私たちは普段いろんなものを「あれは良い、これは悪い」とジャッジして否定したり肯定したりしながら過ごしてますよね。そしてそれは、自分自身に対しても同じだと思います。自分にはいい面もあるけど改善すべき面もあって長所もあれば短所もある。長年生きてりゃ素敵な思い出も多いけど、暗い過去も多少はある。だから自分自身のだいたいは肯定的に感じられるけど残りの部分は正直言って、そうでもない。こんな感じの人って少なくないのかも知れません。これがいわゆる分離感や分裂感の根っこの部分だと思うんです。

でも本当はどんなものも私たちが判断を下すまではニュートラルなんです。だけど私たちの自我がいいとか悪いとか判断を下すと同時にその反対が質的にも量的にも同じだけうまれます。たとえば輪ゴムのような輪っかを真横から見たら直線に見えますよね。そうするとあたかもそこには、「右はじ」と「左はじ」があるように見えますよね。右はじはあるけど左はじはない、なんてことはないですよね。普段私たちが何かを「あれはいい」とか「あれは良くない」とか判断してる時ってきっとこんな感じとも言えるんじゃないでしょうか。でもそれを真横じゃなくて上から眺めてみるとそこには右も左もなくて円が見えますよね。+・ーとかポジティブ・ネガティブとか二元的なもの双極的なものってみんなきっとそんな感じだと思うんです。右も左もないんだけど、でも視点次第でどのポイントも右になり得るし左にもなり得る。でもまた視点を変えるとフラットでニュートラルにもなり得る。そしてそのどれもが真実だし、どれもが幻だとも言える。どの角度から眺めるか。どのくらいの範囲を眺めるか。どのくらいの距離で眺めるか。たとえばそんな感じじゃないでしょうか。

なのでたとえば陰陽統合のワークをやって自分で嫌いだと感じる凹だと思っていた側面にもプラスの要素はちゃんとあって、そのプラスとマイナスは質的にも量的にも完全にバランスしていて、凹な部分でさえなるべくしてそうなっていて、少しも変える必要がない、ということがはっきり認識できると、脳内に対消滅という現象が発生し、自分自身の中の陰陽が統合されて『中庸』を体感できるようになるんです。

ちなみに対消滅とは素粒子とその反粒子の対が合体して消滅し、他の素粒子や光子エネルギーに転化すること。たとえばマイナスのエネルギー(マイナス電荷)をもつ電子と、プラスのエネルギー(プラス電荷)を持つ陽電子が衝突すると電子と陽電子が消滅してそれぞれのエネルギーの和と等しいエネルギーを持つ光子に変換される、という物理現象です。

そしてこの対消滅の原理は双極的感情エネルギーにも当てはまります。対消滅とともに二元的(双極的)感情が統合されその結果として脳内に中庸の境地と光のエネルギーを作り出すことが可能になります。(光のエネルギーとかいって、文章にするとだいぶ怪しげですね笑)でも真面目に、それはまさに光と愛と感謝が心に溢れまくる、魂が震えるような体験なんです。中庸の境地に至るとその神秘的な秩序と妙なる調和の存在が体感としてわかるので(なぜ凸や凹がそのようになっているのか、なぜそうでなければならなかったのか)自分の中の凹の部分にも『無条件の愛と感謝』を感じられるようになるんですね。

そうすると自分自身の内で否定され切り離されていた部分とのつながりが回復して心理的な分離感が解消されます。

自己嫌悪や自己否定が強い場合には無価値観から他者との心理的な距離感が生まれることもありますが、自己肯定感が高まるとより心がオープンになりその結果、他人との分離感も減少します。

そしてさらに中道の状態で無条件の愛と感謝を感じている時って「ワンネス」とか「大いなるひとつ」とか「源泉」とつながってるって実感できるから、より根源的な分離感が解消されるんだと思います。

自分の闇だと思っていた側面ですらそうなるべくしてそうなっていて、そのままで完璧で、変えようとする必要も否定する必要もない、ということが実感できると、ありのままの自分自身をまるごと肯定することができるようになってそれはそのまま自己愛のアップに直結するように思います。それってきっとすごい癒しですよね。

自分が自分のありのままを愛してあげること、そのために自分の中の陰と陽を統合して中和してあげること、それが強力な癒しのシークレットみたいです。

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